こじらせ部屋からの脱出

おもに体型・ファッション・恋愛・気の持ちようについて

「もっと一緒にいたい 大人の男の会話術」覚書

読みました。

むかしから「色気のある会話」ってものがなんだかさっぱりわからなかったので。正直何読んでるんだ俺……と思いながらも、一生懸命読み進めました。

 

 

概要

紳士的な色気を感じさせる艶談で恋のテイスティングと、ささくれた心のトリートメントを――

(中略)

女性は男の色気、密やかな艶をどこに感じるのか。セクハラにならない褒め方・誘い方の作法。女性が色めくフレーズ・距離感とは。いくつになっても男として見られる秘訣…。

引用URL:https://www.amazon.co.jp

すでに何言ってるんだコイツ感を感じてしまう……それでも読む。
著者は潮凪洋介さん。エッセイスト・講演家で、本書の他にも「男とは」系の本を多数出版されているようです。タイトルを眺めてると、笑い飛ばしたくなりつつもどうも気になってきやがる…。

そんな著者が語る「大人の男の会話術」とは。
ほんとに腹落ちさせる役割は本書に譲るとして、以下は私の解釈による覚書。

 

個人的覚書

この本のコアは?

「人間関係は距離感が9割」ということ。

大人の男の会話って?

男女において、抑制が効きつつ好意を感じさせる会話=艶談。

それってどんな会話?

全体的に相手(女性)にプレッシャーを感じさせない、ソフトタッチのような印象。持たせる遊び・余裕、その強弱のバランスがポイント。

パターン・傾向は?

いくつかあるようす。

ユーモア・遊びを持たせる

「何それ笑」って感じの突っ込みどころをくっつけるイメージ。笑っちゃったら逆にアリ、みたいのは確かにありそうだもんな(想像)。

「20%好きになってもいい?」(p98より引用)

 具体的には上記例のように数字や季節を限定させたり、自分の気持ちを相手のせいにする、みたいなのがあった。

ほしい言葉・理解者

「みんな○○さんのこと素敵な人だと思ってますよ(後略)」(p52より引用)

なんだかんだ相手が欲しい言葉をあげられる人って強い。ちなみにほしい言葉には、いたわり・周りからのいい評価・コンプレックスの裏返し、とかがあるようだ。アドバイスとか、直接的な(圧を感じさせる)好意はここに含まれない。

シチュエーションとのバランス

身体が近づくときやシチュエーションそのものにプレッシャーがあるときは、ガッつかずむしろ紳士的・軽めに接近する感じ。

「温泉にしようか?日帰りの」(p88より引用)

相手が意識してないほどこっちが意識する、みたいのはあるかもしれない。漫画で読んだ。  

「よわい・曖昧な言葉」をセットに

「会いたくてごめんね!」(p148より引用)

「会いたい」だけだと普通な上に重たいかもしれないが、明るい「ごめんね!」をつけることで圧が弱まる気がする、そんなバランスのとり方。好意を伝えたいけどぶつけたくないときに。

ドストレート

「もう決めた!俺のものにするから(笑)」(p169より引用)

最終段階、相手の確信できるときにはストレートなのがいいんだろう。それでも重たくも卑屈にもならない、雰囲気の爽やかさ・軽やかさが求められている。あと若干の意外性をくっつけるパターンもある様子。

どうしたら自然とできるようになる?

謎。後述。

やめたほうがいいことは?

後述。

 

まとめ

・人間関係は距離感が9割!

・重たさ・圧を感じさせないのが大人の男の会話!

・ユーモアや言葉の強弱で遊びをもたせてバランスをとろう!

所感

・本書目次の次のページで

「ただ仕事をこなし、金を消費し、五欲を満たすだけの、タンパク質と脂肪の塊の生命体。そんな生ける屍状態のあなたを(後略)」(p16より引用)

 

は? 

本当読むのやめようかと…読んだけど。

・全体的に度を超えてポエミー。語彙が豊かともいうのだろうけど鼻についたし年齢層が高めに感じた。よく最後まで読んだと自分を称えたい。

 

以下は個人的本題。

どうしたら自然とできるようになる?

本書では謎だった。ここが一番大事だろうに。

ただきっと気にするべきは理屈上の正しさではなくて、2人の間に流れる空気を調整するフィーリングなんだろう。
普段から、人との間に流れる雰囲気と、そこで自分が発する雰囲気や言葉がどんなふうに影響するか、伝えたいことと圧の強さ(どうすれば柔らかくユーモラスに伝わるか)、相手がどんな雰囲気や言葉を求めているか……そういうことを気にすることにした。

というか何より言葉以前の雰囲気だよね。スタンスが言葉にも表れるから、器が広がる経験を、無茶と無謀と逆境を楽しみたいものだ。

やめたほうがいいことは?

本書では謎だった。でも以下はたぶん合ってる。個人的にはとてもやりがち…

分析・説明:言葉は多いほど野暮になる。

アドバイス:上からになる。たいてい求められていない

圧を感じさせるアプローチ:押されれば逃げたくなる

 

 

違和感も多々あったけど「距離感に応じて言葉や態度の圧を調整する」という考え方を学べてよかったです。興味がわいたらお汁粉の滝に打たれるとでも思ってぜひ読んでみてください。

 

以上、情報共有でした。