ぼっち&コミュ障にグサグサ響く初期フジファブリックのネガ曲6つ。
別ブログでフジファブリックのメジャーでオススメな曲を紹介しました。
ただ、陽炎も若者のすべても茜色の夕日も赤黄色の金木犀もたまらなく大好きだけど、本当にしんどいときに聴きたいのはそっちじゃないんだよな。
初期フジファブリックには、もっと自信がなくて寂しくて自意識過剰で悩んで孤独でさびしい曲がたくさんあります。そういう曲ってとくにぼっち経験やコミュニケーションにしんどさを感じる人にはむっちゃ刺さるし、時には癒しになるものです。
というわけでこの記事ではアルバム曲などマイナーどころでネガティブ全開だけど、思い入れの深い曲を6つ。
残念ながらどれもマイナーなせいかyoutubeに公式動画がないのでitunesの30秒視聴でご紹介。うたまっぷ.comの歌詞ページも載せてるので、併せてご覧ください。
作詞作曲は志村正彦。2009年までフジファブリックのボーカル・ギターと大半の作詞作曲をつとめた。故人。
バウムクーヘン
バウムクーヘン
フジファブリック
2009/05/20 ¥250
今回数少ないアッパーチューン。ただし曲調だけ。自意識と自己嫌悪が渦を巻いて、その真ん中が空洞の歌。
彼には才能があって自意識も過剰だったけど自信はなく、代わりに黒茶色の自己嫌悪があった。
つまづいては自分をなぐさめることの繰り返し。チェッチェッチェ…
笑ってサヨナラ
笑ってサヨナラ
フジファブリック
2003/06/21 ¥150
タイトルからは想像できない、つらい別離と後悔の歌。間違い探し、むっちゃわかる。ここ何週間かは、っていったいどれだけ尾を引いているのか。ほんとわかる。
でもこれだけ「どうして」を重ねるのは、心につらすぎませんか。
眠れぬ夜
眠れぬ夜
フジファブリック
2010/07/28 ¥250
嫌がられること、嫌われることに対する根深い前提と、それでも人とかかわりたい孤独の歌。
自信がない自分がいやでいやでたまらないのに、愛されたい気持ちは膨張していく。夜を押しつぶす。
タイムマシン
タイムマシン
フジファブリック
2009/05/20 ¥250
子どものころの自分に合わせる顔が無くて、一番したくなかった後悔をずっとしている歌。
「失ってしまった」という前提がやっぱりあって、そんなことないって言ってあげたくなるけど。
エイプリル
エイプリル
フジファブリック
2009/05/20 ¥250
春の別離の歌。
個人的に一番つらい。つらかった別れをひとつずつ思い出してしまう。負けじと振り返らずに歩こうとして、やっぱり無理そうだと聴くたびに思う。桜の季節の手紙には、こんなこと書いてなかったのに。
サボテンレコード
サボテンレコード(2015 at 日比谷野音Live)
フジファブリック
2016/02/17 ¥250
すべてを捨てて、投げ出して、誰も自分のことを知らない場所に「あなた」と行きたい歌。 サボテンは愛着でレコードは音楽、やりかけパズルはこんがらがった理屈のすべて。
それがあって「あなた」さえいてくれたら、どこでも生きていける気がしたんだよな。
終わりに
悪く聞こえた部分も有るかもしれないけど、僕にとっては大切な曲ばかり。自分の一番湿った根の深いところに響いてくる歌詞が本当にすきだ。ちょっとつらかった時期を思い出しすぎるけど…
3人になってからフジもかなり良いってあちこちで聞いてて知ってるし興味もある。それでも変な意地みたいにいまだに志村時代しか聞けずにいるのは、僕の一番つらい時期にたくさん支えてくれた志村のことを、忘れられないからだろう。