人の服を「量産型」とかいってバカにしてるやつはたいがいダサい
この記事には特に文句はない。大変参考になりました。
でも、陳腐なレッテル貼って人の服装にケチをつける人って、老若男女いるよね。
似た服は「量産型」。個性的な服は「意味不明」。パリコレ見ては「こんな服どこで着るの」って…。
何様なんだろうか。
- 似たような服装には理由がある
- 人の服装をバカにしてる奴って鏡持ってる?
- バカにされて傷つかないと思っているのか。悪口は耳に入らないと思っているのか
- 実は俺もバカにしてた
- ファッションをサボってきた人へ
似たような服装には理由がある
それがわからないのは、文脈と背景を知らないだけだろ。
流れてくるトレンド
ファッションのトレンドは、トップブランドのデザイナーが先導して決めている。
そのトレンドは、あらゆるユーザを飽きさせないようにマスに落とし込まれる数年前から決定されていて、ファッション業界全体を循環させ活性化するのに役立ってる。
それが時間の経過とともにマス層まで下りてきて、やがてどこでも買える服になる。
「どこで買おうとしても似た服ばっかり」っていう現象にはその影響がある。
目に見えない流れにも原因があるんだよ。
それがわからないのは、ただ文脈を知らないだけだろ。
流行るのはオシャレに見える仕掛けがあるから
ただそれがトレンドだからといって、必ずしもマス層の多くまで浸透しない。
すぐ廃れるのではなく定番化するファッションにはそれなりの理由がある。
例えば身体を細く見せるとか、小顔に見えるとか、とりあえずオシャレに見えやすいとか、着るのが楽とか…
それがわからないのは効果を、流行った背景を知らないだけだろ。
人の服装をバカにしてる奴って鏡持ってる?
個人的な体験だけど、
「あの服変だよねー」とか「あんな服着て、超遊んでそう」とか
「あれ飾りだろ意味ないだろ」とか「流行りだか何だか知らないけど…」とか
人の服装に文句付けてる奴の、その時着ていた服はいまいちパッとしなかった。
それを口に出すことはしないけど、えっよく言うね?ってのが本音だった。
たぶん自分の理解できないものを、とりあえず陳腐なレッテル貼って見下したいんだろうな。
その人がどんなことを考えて、悩んでアイテムを選んだか、想像することもしないでさ。
バカにされて傷つかないと思っているのか。悪口は耳に入らないと思っているのか
不安になったことはないのか。
この服で大丈夫かな…、とか
あの人に変って思われないかなって。
センスないって思われたくないけど、どうしたらいいかわからないって悩んだり
あまり得意じゃない服屋に行って店員の猛攻に遭いへとへとになったり
思いっきり気合い入れた服が「なんか○○みたいでウケるね」と一蹴されたり…
もしもそれらの想像をひとつもできないなら、試行錯誤の経験がないんだろうな。
よほど自信にあふれてるか、外見を磨くことから逃げてるか。
実は俺もバカにしてた
酸っぱいブドウじゃないけど、あまりに理解できないから遠ざけるように文句言ってた。
「そんな何年も着ない服にアホみたいに金かけてバカでやんの」
「俺はそういう流行とかに流されないから。自分らしい服着るだけだから」
口だけは立派で、でもいつも鏡の前で自信がなかった。
どう見てもぱっとしなかった。理由はわからなかった。心当たりしかなかった。
痛い試行錯誤が許される年齢は過ぎていた。自信はないままだった。
ファッション雑誌を読みあさっては余計に迷い込んだ。
セレクトショップに行っては店員に丸め込まれて着ない服を買った。
達人気取りの女友達には開口一番に服装を批判された。
自信はないままだった。口からは文句ばかり出ていた。
試行錯誤の経験があればこそ
でもその経験があって今は、ファッションの良しあしがちょっとわかるようになった。
別に今も特別おしゃれってわけじゃない。普通の休日なんか全身ユニクロだけど。
それでもフツーにオシャレだねって言ってもらえるようになったし、何より他の人のファッションの意図がくみ取れるようになった。
こことここの色を合わせて気づかい屋さんだねー、とか
縦長が強調されてえっらいシュっとしてるねー、とか
服はシンプルだけど小物にすごいこだわりあるね、時計いいなぁ…とか
ファッションを通してその人の外見への取り組み方がわかるようになった。
そこには見て想像しかできない創意工夫のあれこれと茶目っ気があって、気づけるか気づけないかではその人に対する見え方が全然変わるんだ。
もちろんほとんどは勝手に当てっこしてるだけだけど、それだけでもちょっと楽しい。
そして気づいてほめてあげられると相手は結構喜んでくれるし、逆に自分のささやかな工夫やチャレンジに気づいてもらえるとめっちゃうれしい。
心が弾んで会話もなごむ。めっちゃしゃべって、また会いたくなる。
全部、文句いうだけしか能のなかったころの俺にはわからなかったことだ。
ファッションをサボってきた人へ
今はすごい量と質の情報があるしファストファッションが充実しているから、昔より遥かにオシャレになりやすい時代だと思う。
金をかけずにそれなりに見せる方法がいくらでもある。
僕はMB氏のファッション理論で一気に道が開けたから男性諸氏にはもれなく勧めたい。
わかりやすく読める漫画もあるでよ。
服を着るならこんなふうに (1) (単行本コミックス) | ||||
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一方、女性のファッションは男性よりはるかに複雑で自由度も高いから、「自分のスタイル」みたいなものを見つけるのが大変だろうなと想像する。
二次元と三次元くらい違う。まじで要素が多すぎる。
最近ファッション誌の研究もしていたが女性誌は本当に数が、男性のそれよりはるかに多い…。
でもMB氏のマネだが「女性ファッション理論」は僕なりに構築済みで、あとはどう伝えるかを検討している段階です。
「その辺のオシャレ女子みたいにパッと見てマネとかできねーよ!!」という女性がいることを仮定したコンテンツを制作中です。理論派の方はぜひ続報をお待ちください。
終わりに
外見・ファッションは持って生まれたものの差が大きくて向き合うのがしんどい人もいるだろう。僕も全身外見コンプレックスの塊なので、非常に、非常によくわかる。
でも、それなりにシュッとみせるくらいなら、案外難しいものでもないみたいだぜ。
外見変わって、周りからの自分を見る目が変わって、それが自信になるなら、金も勇気も案外安もんだと思うんだ。
ちょっと自分らしさを超えて、一緒に頑張ってみよーぜ。むっちゃ応援するからさ。
今日お伝えするのはここまで。ご覧いただきありがとうございました。