「清潔感」の正体
「清潔感」ってなんでしょう?
・ちゃんと風呂に入る
・爪をきれいに切る
・歯をきれいに磨く
など…
これらは清潔感の「要素」でしかありません。
「清潔感」の本当の意味、知ってますか。
何をやっても清潔感が出ず、イマイチ生理的に受け入れがたい人っていますよね。
なぜなんでしょう?
何が違って、何が足りないのか。
その疑問にお答えします。
※この後ちょっとかわいそうな動物の画像が含まれます!!! 問題ない方のみ閲覧ください!!!
清潔感をフィーリングで理解
まずこちらをご覧ください。
こちらの犬(A)と
こちらの犬(B)
質問です。
・襲い掛かってくる可能性が高いのはどっち?
・噛まれた場合、どっちが狂犬病※の可能性高そう?
※狂犬病は人間が発症したら99.9%死にます。激痛です。
・その狂犬病のワクチン、打ってないとしたらどっち?
言いたいこと伝わったでしょうか。
なんとなくBだと感じましたよね?
それが清潔感の正体です。
いや、そりゃキレイな犬とそうじゃない野良犬なら…って
大事なのは質問のほう。
清潔感の正体
それは、
相手が「自分の生存・健康を脅かさないか」の感覚情報
さらにいえば
「こいつは絶対自分の生存・健康を脅かさない」と感じさせる五感の情報
です。
上で示したBの野良犬もよく見ると賢そうな顔をしていますよね。襲い掛かってくるとか感染症の心配などといったものの、じつは人懐っこく健康そのものかもしれない。
でも、なんとなくBのほうが危ないかな?って感じましたよね。それを写真を見ただけで瞬時に判断できるのは、それが動物としてのヒトの能力だからです。
大事なのは五感でわかる情報
ここで判断基準になるのはあくまで五感に訴えかける情報です。
・キレイ?(病気の回避)
・変なニオイしない?(病気の回避)
・社交的で危害を加える雰囲気がない?(暴力の回避)
・よくわからなく、不気味な感じがしない?
ということをヒトは無意識に感じ取って即時判断します。
ここではどんなに中身が立派でも、ぱっと身・無意識下に「病気もってそう」と判断されたら大幅減点です。
また、「敵意があるかどうかわからない不審さ」もアウトです。
逆に内側でどんな感染症を持ってようと、外側で「病気なさそう!」なら清潔感OK。
またどんなに精神的に病んでいたりすぐ暴力に訴える人でも、それが感覚情報から一切悟られなければ清潔感的にはOKです。
これは多少の差はあれ、誰が厳しいとかいう話ではないです。
生き残りたいという生き物の根源的に欲求に基づくものですからね。
清潔感について説明されるときの「なんか無理」というその「なんか」は、動物的に危険を回避しようとしている本能の現れなんですね。
清潔感の要件
さて、清潔感が「自分の生存・健康を脅かさないか」の感覚情報だとお伝えしました。
では、その生存・健康を脅かすかどうかは何で判断されるのでしょうか?
生存・健康を脅かさない
生存・健康を脅かさないを細分化すると
・病気を持ってなさそう
・害意がなさそう
ということになりますね。
そして「病気を持ってなさそう」は
・異臭がしないこと
・身体のいたる部位が健康的であること
・毛は豊富、ツヤツヤであること
・肌はツヤツヤ、荒れがなく血色がよいこと
・目が血走ったり、呼吸が荒くないこと
これは感染症の可能性があるとか関係ないです。もっと本能的に察していることなので、とにかく身体的な健康が荒れていないことが大事です。
なんとなく、呼吸が乱れて人って見てて微妙な気持ちになりませんか。それは脳が勝手に
もしかして : 病気 と無意識に推測しているからなのです。
また、「害意が無いこと」は
・表情や身体がリラックスしていて柔和な雰囲気であること
・社交的でコミュニケーションが取れそうなこと(Aの犬を思い出してください)
あたりから汲み取れるでしょう。
「図」
このうち、表情や身体の雰囲気は清潔感じゃねーだろ!って思うかもしれませんが、「『清潔感が無い』と表現される表情や動き」は存在します。
道端で「ぱっと見すっごいツヤツヤかわいいけど震えて唸っている犬、よくみると身体も緊張して目が異様にギョロギョロ動いてる…」を想像すれば、なんとか思い当たる節があるはずです。
この犬もかわいいけどこわい。なんかあったのかな…?と感じます
安全の「わかりやすさ」
上記をサポートする形で、「わかりやすさ」も要素に加えます。
人は「よくわからないモノ」に対して警戒心を抱きます。理由は「それが自分に害を及ぼすかどうかがわからない」ためです。
生存や健康に害を及ぼす可能性が少ないと判断できない時点で、
「避ける方向に脳が働く」
↓ ↓ ↓ ↓
「拒否する感情が起こる」
↓ ↓ ↓ ↓
「行動に反映され、避ける」
というプロセスを歩むことになります。
もちろん好奇心が働けば「解明しよう」という方向に動くわけですが、それは不安よりメリットが大きいと無意識に判断した場合のみです。清潔感という感覚においては、わかりやすいモノのほうが有利であるということです。
この「わかりやすさ」は外見上では「シンプルであること」に置き換えられます。
服装や身に着けるものでいえば、色・形がシンプルであるほど、わかりやすく、清潔感があると判断されやすいでしょう。
手入れされている感じ
さらに「清潔感」をプラスする要素として、きちんと「手入れされている感じ」を加えておきます。
・なんかいい香りがして「手入れされているっぽい」
・身に着けているものが清潔でシワなどなく「手入れされているっぽい」
・髪がとてもツヤツヤにまとまっていて「手入れされているっぽい」
などなど…
この「手入れされていること」はなんのこと?って思うかもしれませんが、犬のワクチンの話を思い出していただければわかります。
「ある程度健康に気を使い、身体へのメンテナンスが行き届いていること」もこういった感覚情報で判断されるいうことです。
上記に示したように「こいつは絶対自分の生存・健康を脅かさない」と五感の情報で感じさせるためには、この「手入れされているっぽさ」は大事な役割を果たします。
いかにもしっかり手入れされてそうな犬。かわいい。
清潔感を構成する要素は以上になります。
いったんここでまとめておくと、清潔感とは
「生存・健康を脅かさないこと」が「わかりやすく」外見から判断できること。
それは「健康的」で「害意がなく」、「シンプル」で「手入れされているっぽい」ことから判断されます。
逆に言うと、これらの基準でグレーから黒と判定されてしまう場合、人から「清潔感がない」と避けられてしまうことになります。
ここまでくると、なぜ恋愛や人間関係で清潔感がこれほどまで大事にされるかわかりますね。
人間関係(恋愛含む)に清潔感が必要なワケ
人は「好き」「キライ」より先に「しにたくない」のです。
その危険の可能性は常に絶対即排除したいのです。
脳の本能的な機能が、それを感覚情報から意識できないほどのスピードで即断即決しているのです。清潔感がいかに大事かもうわかりますね。
そしてその清潔感が「必要」だけど「十分じゃない」こともわかりますね。「こいつは自分の生存・健康を害さない」って人間関係じゃ当たり前の前提ですから。
人と人とのコミュニケーションのスタートライン、それが清潔感のポジションです。
まとめ
・清潔感とは「自分の生存・健康を脅かさないか」の感覚情報!
・なので本能・感覚で瞬時に判断される!
・それはふつう以下の3点から判断される!
・病気を持ってそうかどうか
・害意がありそうかどうか
・それがわかりやすいかどうか
・きちんと手入れされてるかどうか
・清潔感は互いの健康をある程度保証し合う、人間関係のスタートライン!
・犬などの動物で例えると感覚的に理解しやすい!
なお、この記事ではもっとも人とかかわりが深く、また境遇による差の激しい動物として犬を例としましたが、これはあくまで動物で例えると客観的に理解しやすいということです。
もしあなたが競馬好きなら「競争馬で例えたら、勝てそうな雰囲気か…?」とか、食べ物として卵が好きなら「ニワトリで例えたら、おいしい卵産みそうか…?」というように考えてみるとわかりやすいでしょう。
つまりは清潔感がそれだけ動物的・根源的な感覚ということ。
僕たちも毛並が滑らかでしなやかな肉体をもつ美しい獣のように、髪や健康を整え、すっきりとした服を着ていたいものです。
ぜひお友達やご自身のチェックの際に、この考え方を取り入れてみてくださいね。
ここまで、「『清潔感』とは、その正体」でした。
いじょー。
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